特集：女性のがん、乳がんと子宮がん

大山漢方薬局特集：がんを考える（４）　がんの基礎知識-女性のがん（乳がん・子宮がん）

壮年女性のがん死の第１位が乳癌
　欧米では、乳がんが女性のがんのトップであり、日本でも増え続けています。
食生活の欧風化で、日本女性のがん死亡率も、乳がんが５番目にあがってきました。
３０歳から６４歳までの壮年層の女性に限ればトップになっています。
２００１年の女性の乳がん死は９.６５２人です。
乳がんは、女性ホルモンのバランスの乱れが原因といわれています。

自己検診、注意が必要！
　乳がんは、乳房の自己検診を習慣化することが奨励されています。
乳がんは自分で早期発見することができるがんだからです。
３０歳になったら、毎月生理が終わった１週間ぐらい後に、また閉経した人は、毎月、日を決めて、
乳房にシコリがないかどうか、自分で検査しましょう。
もしシコリに気づいたら、すぐ専門家に相談しましょう。

集団検診にマンモグラフィも
乳がんの集団検診は、
一次検診として、問診、視診、触診を行い、総合的に判断します。
２０００年に改定された厚生省（現厚生労働省）の指針で、マンモグラフィ（乳房エックス線）検査も採り入れられました。
　一次検診の結果、４％ぐらいの人が二次検診にまわされます。
二次検診はエックス線撮影、超音波検査、組織検査などが行なわれます。
乳がんの患者さんは一次検診受診者１.３００人に１人の割合で発見されています。
乳がんの患者さんについて、集検を受けた群と非受診群に別けて比べると、
受診群は早期がんの割合が高いといわれております。

乳がんの高危険因子は、
①家族歴…母・姉妹が乳がんにかかったことがある人
②既往歴…本人が乳がんその他の乳腺疾患にかかったことのある人
③高年初産の人
④未経産の人
⑤過剰栄養…高たんぱく、高脂肪による肥満の認められる人

毎月欠かさず日を決めて乳房の自己検診をしましょう！

乳房の自己検診法
①両腕を下げたまま、左右の乳房を鏡に映してみて、自分の正常な乳房の形や乳首の姿などを覚えておきます。
②両腕をあげて正面、側面、斜めを映し、乳房のどこかにくぼみやひきつれたところはないか、
乳首がへこんだり、湿疹のようなただれがないかを見ます。
③あおむけに寝て、右の乳房を調べるときは右肩の下に座布団か薄い枕を敷き、乳房が胸の上に平均に広がるようにします。
④乳房の内側半分を調べるには、右腕を頭のうしろに上げ、左手の指の腹でまんべんなく、軽く圧迫して、ていねいに触れてみます。
⑤外側半分を調べるには、右腕を自然の位置に下げ、左手の指の腹でまんべんなく、軽く圧迫して、ていねいに触れてみます。
最後にわきの下に手を入れて、シコリがあるかどうか触れてみます。
⑥乳房を指先でつまむようにして調べますと、異常がなくてもシコリのように感じますから、必ず指の腹で探りましょう。
⑦同じ要領で左の乳房を検査します。
⑧最後に左右の乳房を軽くつまみ、乳をしぼり出すようにして、血のような異常な分泌物がないかを調べます。

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