月間 「茶の間」 健康セミナー

<アガリクスと免疫>





① 自然治癒力を高め、いつまでも健康に

「アガリクスと免疫」

お話●医学博士 小松靖弘先生




健康セミナー

① 自然治癒力を高め、いつまでも健康に

「アガリクスと免疫」

お話●医学博士 小松靖弘先生




「アガリクスと免疫」

お話●医学博士 小松靖弘先生

「若いころより、風邪をひきやすくなったなあ・・・」 そんなこと、感じたことはありませんか?
私たちの体には、病気になっても自分で治してしまう「自然治癒力」がもともと備わっています。
その中心は、ばい菌やウイルスなどの感染を防ぐ「免疫」。
でも、年をとるとどうしても免疫力は衰えてきてしまいます。
その免疫機能を高めてくれる健康食品として話題なのがブラジル原産のキノコの一種「アガリクス」です。
そのはたらきについて、免疫薬理学がご専門の小松靖弘先生にお話を伺いました。

私たちの体を守る免疫システムを元気にする

アガリクスとはブラジル原産のキノコの一種で、学名を「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」、和名では「ヒメマツタケ」と呼ばれています。
このキノコが日本で脚光を浴びるようになったのは、1980年に三重大学医学部の伊藤均先生によって、ヒメマツタケの抗腫瘍についての発表がなされてから。
それ以降、国内でもさまざまな研究が進められていますが、系統だった研究はまだ始まったばかりで、有用成分や作用には未知な部分がたくさん残されています。
 アガリクスには、どんな健康によいはたらきが期待できるのでしょうか? 私たちの体は、生体防御機構、いわゆる免疫システムによって守られています。
私たちが暮らす環境の中には、ウイルスや細菌など体にとって好ましくない物質がたくさんあるのですが、
それらの悪い影響をあまり受けず、病気にもならずに健康に暮らしていられるのは、このシステムのおかげなのです。
 アガリクスは、この免疫のはたらきをうまく整え、病気にかかりにくい元気な体をつくるのに役立ってくれることが期待されています。
ご存知のように、私たちの体に細菌やウイルスのような異物が入ってくると、体はこれを敵(抗原)と見なして、その敵と対抗するための抗体を作ります。
これがいわゆる抗原抗体反応です。 それだけではありません。体の中にはマクロファージ(貧食細胞)やNK細胞(ナチュラルキラー細胞)
といった免疫に役立つ細胞が何種類もあって、異物が入ってくるとそれを取りこんで、生体から排除してくれたり、
サイトカインやインターロイキンといった化学物質を放出して、異物としての抗原を効率的に封じこめるはたらきをしてくれます。
 アガリクスは、こうした免疫細胞のはたらきを活発にすることによって、
私たちの体を守る免疫システムを元気づけてくれているのではないかと考えられています。

生体恒常性を保ってくれる不思議なキノコの作用

 アガリクスが、なぜ私たちの免疫システムを元気にしてくれるのか。そのメカニズムについては、まだはっきりとは解明されていません。
ただ、アガリクスに限らず、キノコというのは、他の野菜とは違って植物ではなく、「真菌類」に分類される微生物のかたまりです。
これが食物として体内に摂りこまれると、抗原として認識されて消化管の中で抗原抗体反応を起こし、免疫システムに刺激を与えるものと考えられるのです。
 胃や腸といった消化管は、私たちの体の中の最大の免疫臓器です。ここで免疫システムを刺激することによって、そのはたらきを活発にしてくれるわけです。
 免疫力は、単に強ければよいというものではありません。免疫のはたらきが強すぎると、花粉アレルギーのように、何でもない異物に過剰反応して体に異常を来す場合もあります。
アガリクスのようなキノコは、免疫システムを穏やかに刺激して、それぞれの体に見合った正常なレベルに保つようにしてくれるのです。
 このような、生体の異物排除機能というのは、昆虫でも備えている、生物にとってはなくてはならない防御機能です。
これが正常にはたらくことによって初めて、私たちの体の生体恒常性(ホメオスタシス)が維持され、
病気にかかりにくい、あるいは病気になっても自分で治してしまうというような、人間が本来もっている「自然治癒力」が発揮されるわけです。

年を取るとともに免疫機能は衰えていきます

 しかし、この大切な免疫システムが、今日では危機にさらされています。
 激しく変化する現代社会は、ストレスの多い社会でもあります。強すぎるストレスはそれだけで免疫機能の低下をもたらします。
さらに環境汚染の影響も見逃せません。例えば大気中のオゾン層の破壊は、紫外線の増加となって私たちの体にふりかかってきます。
この紫外線も、免疫力の低下をもたらす要因です。 その他、農薬や化学物質の影響が心配される食品など、免疫力の低下をもたらす要因は枚挙にいとまがありません。
 さらに、免疫力は加齢とともに衰えていきます。年を取るとどうしても病気がちになり、
「若いころに比べて風邪をひくことが多くなった」などど嘆くのも、免疫の監視機能がきかなくなっている証拠です。
 免疫機能の低下は、女性の更年期障害にも影響してくるでしょう。更年期障害の主な原因はホルモンバランスの失調ですが、
人間の体というのはホルモンを分泌する内分泌系と中枢神経系、そして免疫系の三つが密接に関わって生体恒常性を維持しています。
したがって年とともに免疫機能が衰え、さらに神経にストレスが加わると、閉経期のホルモン異常による諸症状がさらに重くなることも考えられます。
ですから、免疫によい作用をもたらす健康食品などで、体全体のバランスを取ることが大切になってくるわけです。

多様な成分を摂ることでより幅広い免疫賦活作用が

先にあげた免疫システムのさまざまな機能は、たいへん特異的なはたらきをします。また、その免疫反応は個々人の遺伝的要因によっても異なってきます。
つまり、それぞれの抗原によって、できる抗体の種類も、免疫細胞のはたらきもまったく違う場合もあります。
ですから、キノコを摂る場合にも、できるだけいろいろな成分が含まれるものを摂った方が、より幅広く免疫活性を高めることになります。
 アガリクスには、地上に生えて、私たちが食用としている実の部分に当たる「子実体」と、地下の根っこの部分にあたる「菌糸体」があります。
例えば子実体であれば胞子に含まれる成分があるなど、子実体と菌糸体には、それぞれに含有する有用成分の種類が違います。
 その点では、アガリクスの製品を選ぶとき、子実体のエキスと菌糸体のエキスをそれぞれ配合した製品なども、
多様性のある有用成分を摂取できるという点で、よいのではないかと思います。

科学的根拠のある製品を選びましょう

 アガリクスの健康作用についてはさまざまなことがいわれていますが、最初にも触れたように本格的な研究は始まったばかり。
まだまだ未知な部分が多いのが現状です。よく新聞や折込チラシなどで「アガリクスで××が治った」といった大仰な広告を見かけますが、
あまり誇大な宣伝文句に惑わされず、しっかりと科学的な視点から判断して製品を選ばれることをおすすめします。
 高麗ニンジンなど生薬の多くは、産地によって成分も作用もまったく違うものもあります。
アガリクスも同じで、産地や栽培法、抽出方法などによって含まれる成分や作用が大きく異なることも少なくありません。
ですから実験データなども、メーカーが責任をもって、自社製品を使って実験した結果でなければ、あまり信用することはできません。
 最近、医療の世界ではEBM(エビデンス・ベースド・メディスン)ということがよくいわれます。
つまり、きちんとしたエビデンス(科学的根拠)に基づく医療が求められているわけです。
同じように、健康食品にも、しっかりとした科学的な根拠が求められる時代です。
 成分表示はもちろん、きちんと自社内で実験研究を行ない、科学的な根拠をしっかりもって製造・販売を行っているような
信頼のおけるメーカーの製品を選ばれることをおすすめします。

自然治癒力を高め高齢化時代を元気に生き抜く

 アガリクスは健康食品ですので、基本的にはどんな人が摂ってもかまいません。
そこで、先にも述べたように、アガリクスは年とともに衰えてくる体の免疫システムを活性化してくれるはたらきがあるため、
特にお年寄りの方にはよいのではないか、と考えています。 寒さが厳しくなるこれからの季節、免疫力が低下してくると風邪もひきやすくなります。
ひと冬アガリクスを試してみて、「そういえば、今年の冬は風邪をひかなかったな」というようなことになったら、
アガリクスが免疫機能を高めるはたらきをしてくれたからかもしれません。 薬ではありませんので、体によい作用があるかどうかは人それぞれです。
まず自分で試してみて、体に合っていると思えば長期にわたって使用されるとよいでしょう。 
これからは、健康は自分で守ることが大切。生活習慣病を防ぎ、健康を保つには、まずバランスの取れた食生活と、生活習慣を整えることが重要です。
それでも足りない場合には、アガリクスのような健康食品を使ってみるのがよいでしょう。
これからの高齢化社会、寝たきりにならないで元気にすごすために、健康食品に対する科学的な知識をしっかりもって、上手に役立ててもらいたいですね。



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